2012年11月28日水曜日

砂糖不使用のジャム

たまにお客様から、砂糖は入っているのかと聞かれることがあります。
最近は砂糖不使用などのジャムも販売されているので、出来れば砂糖の入っていないものが好まれるお客様もいらっしゃるようです。

まず、砂糖不使用のジャムでも、何らかの糖分は使われています。いわゆる人口甘味料、合成甘味料などの添加物や果糖です。
果糖は砂糖ではありませんが、平べったく言えば、製造過程が砂糖と違うだけで同じ糖です。
砂糖より糖が蓄積されやすいとも言われ、ヘルシーとは言いがたい糖分です。

最近では、糖度が20度そこそこの超低糖ジャムも販売されていますが、保存性は悪く、酸化防止剤など使われるものが殆んどです。

ジャムにはペクチンが必要です。 ペクチンにも天然のもの、人工のペクチン(添加物のゲル化剤・増粘多糖類など)あります。 人工のペクチンは何でも固めますが、天然のペクチン(カジュー神戸では、リンゴから抽出したリンゴペクチンを作っています)は、糖とクエン酸(カジュー神戸では国産レモン果汁を使っています)ではが無いとジャムになりません。

果物自体にペクチンが十分に含有されていれば、ペクチンを入れなくとも、レモンと砂糖だけでジャムにすることが出来ます。但し、添加物のゲル化剤やクエン酸を入れるより安定はしないので、状態を見ながら手作りするしかありません。
天然で作るには、保存性を高めることも重要で、砂糖は不可欠なんです。

カジュー神戸では全ての商品の糖度を45~52度程度で作っています。
一般的には低糖ジャムに分類される糖度です。 それと、45~52度の糖度は、保存の意味でも無添加で作る最低限の糖度でもあります。

カジュー神戸で使用している砂糖は、北海道で収穫された甜菜(てんさい)で作られたビート(甜菜)グラニュー糖のみを使用しています。

添加物が入っていても超低糖ジャムが良いのか、人工甘味料でも砂糖不使用が良いのかは、お客様の好みですが、私たちは出来るだけ、安全なものを届けていきたいので無添加にこだわりたいのです。


0 件のコメント:

コメントを投稿